自転車九州。 11 おいしいタヌキの食べ方


臭い と エグい を足して2で割ったようなタヌキ肉。

おいしい食べ方を ひとりさみしく 大研究です。

1.煮る。

DIYの基本は煮るです。(今回は調理だけど)
基本に則って 煮てみましたが、いかんせん固い。

タヌキ肉は 全身 砂肝のような歯ごたえで、歯と歯茎の弱いテンダー研究員には受難です。受難ボーイ。

味は、うーん、という感じ。生きる上での栄養には変えられませんが。

2.焼く。

煮ると だらしない感じの味になったため、ここはひとつ 焼いてみました。

焼くと脂身がジュージューいって おいしそうですが、やはり固い。
味は煮るより 肉っぽく食べられますが、まだおいしいにはほど遠いです。
歯茎が痛い。

3、塩漬けにする。

野外での 保存方法のテストとして、塩漬けにしてみました。肉をブロックに切り、塩で良くもみ しばし放置。

砕片を焼いて食べると、やはり塩辛かったので、一度水洗いするとずいぶんいい感じ。ちょっと様子のおかしい牛肉みたいです。

まだ固いけど、放置も手伝ってか 少し食べやすくなった。

4、つみれ!

ここまで固いならいっそ 叩いてしまえ!ということで、上記塩漬け肉を包丁で叩いて つみれにしたものが、何を隠そう冒頭のお写真。ショウガと、臭い消しに若干のジャスミン茶葉を混ぜました。

そしてコトコト煮ること 5分。カプチーノと見間違うほどのアクが出ます。そのアクを抜いて、いざ食べると、、、

おお!うまい!(というか食べられる)

問題の固さもずいぶん減り、もうちょい工夫したら一品料理になりそうです。においの強いチーズなんか混ぜ込んだら、結構おいしいのではないでしょうか。ジビエの脂身、野性味、そして塩漬けの塩味が 実にいい案配です。

だいたいタヌキ料理を調べると、「土中に埋めて腐らせろ」だの、「食べるものではない」など、ネガティブなご意見ばかりです。(いわゆるタヌキ鍋は、実はアナグマなのです)

そこに一石を投じてやったぜ!ヒャッホウ☆

というわけで今回の教訓。

原野で生きるには 技術よりも強い歯が必要。

現実は容赦ないね。

つづくー!


この記事の著者

テンダー

ヨホホ研究所主宰の、泣く子も訛る社会派ヒッピー。 電気関係、ウェブ、文章表現、写真、選挙、先住民技術、などが研究対象。 2016年のテーマは、持続可能性の本を書くことと、アウトフローを極めて綺麗にすること。