かごしまデザインキャンプ2013に参加してきました!


かごしまデザインキャンプ、2日間初参加してきました!

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さすが市の主催イベントはお金があるなー、というのも感想のひとつです。

イベントは、「今、求められるデザインを考える。」というタイトルで、あれやこれやのお話でした。

有名な方々が講師、とのことだったのだけど、わたくしの印象に残った方はお二人。

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そのうちのお一方、日経デザイン編集長の、下川一哉さんは、

素晴らしいプロダクト例の、「何がどう素晴らしいのか?」を丁寧に説明したあとに、
「震災以後、そのデザインが、命とどう向き合ってるか?ということを感じはじめているユーザーが増えてきたと思う」ということをおっしゃいました。
わたくし、その言葉に とてもグッと来た。

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もうお一方、Greenz.jp 編集長の兼松佳宏さん。

実は、餅屋をしてたときにイベントでご一緒したことがあって、お会いするのは実に、5年ぶりくらい。
兼松さんは、ご自身の半生のデザイナー歴を振り返りながら、時代の変化とともに変わり続けてきた、デザイナーの意味をわかりやすくお話してくださいました。

そして、このお二方に共通していたのは、倫理観

わたくし、思うのですけど、あらゆるデザイナーって強烈なプロパガンダであって、倫理的に合意できないものでも作るのか(広めるのか)っていうのが、まず真っ先に来る職業上の問いだと思うんですね。

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大震災まで、いかに電気が大事か、原発が安全かって、たくさんのデザイナーやタレントさんが流布してきたわけで、今になって、それは違った、ということを多くの人が実感したと思う。

そのことに対して、デザイナーは、「わたしは、今回のことでこう思ったから、これからこうしたい」といった、今後の姿勢の表明がある方が誠実だと思うんだけど、今回、他のゲストの方は、そういうことに対してほぼ触れず。
むしろそれに衝撃を受けて、職業的責任を感じてないんだー、と思って。


彼らが直接プロパガンダをしたかどうか、ではなくて、
そういうシステムに与している一員として、どう思ってるんだろう?

というわけで、何回か質問もしたのだけれど、生き様としてのデザイン、みたいなお返事は、他のゲストの方からは、わたくしにはよくわからなかった。


わたくしは、今、時代が求めているもの(言い換えれば、日本に足りないもの)って
つまりは、「誠実さ」だと思う。

誠実なコミュニケートが圧倒的に足りない。それは暮らしのデザインだし、他者との関係性のデザインだと思うけど。

まあでも、ゲストの方は、依頼主や、関係性的に言えないことや、いろいろ諸事情もあるのかもしれない。そういう意味でも考えさせられたし、自分は、きちんと表明していこうと思いましたとさ。

つづく。(2日間、頭使って ぐったりだぜ)


この記事の著者

テンダー

ヨホホ研究所主宰の、泣く子も訛る社会派ヒッピー。 電気関係、ウェブ、文章表現、写真、選挙、先住民技術、などが研究対象。 2016年のテーマは、持続可能性の本を書くことと、アウトフローを極めて綺麗にすること。