大震災や電力自由化など、ここ数年で「電力」について改めて考える機会が増えました。今まで当たり前のようにそこに存在していた「電力」とは、いったいどこから生まれ、どこに消えていくのか。興味はあるものの、いまいち実態がわからない…そんなモヤモヤした状況をクリアにしてくれた、一冊のセルフパブリッシング本があります。
『わがや電力』(ヨホホ研究所・刊)は、サブタイトルに「12歳からとりかかる太陽光発電の入門書」ともあるように、語りかけるようなやわらかな文体で、世の中の電気の仕組みを解説し、自ら電気を作り出す方法も記した一冊。それは解説書の域を越え、私たちに多くのメッセージを届けます。
<ぼくたちは今、何億年もかけて生成された「長い年月を経たもの」を、すさまじい勢いで使っている。早く遠くへ行くために、火を使わずに暮らすために、無人の街を照らすために。
こういった浪費とも呼べる使い方は、「長い年月を経たもの」が作られるまでにかかった数億年という時間と釣り合うものなんだろうか?>
(『わがや電力』p.99より)
この度「本とコーヒー」では、鹿児島にて電気・水道・ガス契約なしの通称「てー庵」に暮らす、『わがや電力』の著者・テンダーさんをお迎えし、トークイベントを開催することとなりました。地域の自然で生活をまかない、現代のツケを次世代に送らず、慎ましくも知的に充足して暮らす。そんなライフスタイルを社会に一歩先んじて実践しているテンダーさんに、同書にて解説されている、予算5万円、12ボルトで暮らす「わがや電力」の仕組みのほか、未来の生活のヒントついてお話を伺いたいと思います。
電力のしくみを知ることは、未来を不安なものにするのではなく、未来を楽しいものに変えてくれるかもしれません。
http://tegamisha.com/52034
「『わがや電力』の著者・テンダーさんに学ぶ未来の暮らし方のヒント」
日程:2016年4月23日(土)
17:30開場/18:00開演(20:00終演予定*休憩含)
会場:本とコーヒーtegamisha(東京都調布市菊野台1-17-5 1階)
料金:2000円(税込/1ドリンク別途)
申し込み方法: » こちらのフォームから申し込み受付を行います。
問い合わせ:tel 042-440-3477(本とコーヒー)
【 テンダー PROFILE 】
1983年、横浜生まれ。23歳当時、青森県六ヶ所村に1年滞在したのをきっかけに、知恵と技術を求めて各地を放浪。その結果、火おこしから電子回路まで、先人の技術を引き継ぐことを重視。現在は、ウェブとありとあらゆる表現によって、環境を保全しつつ環境に遊ぶことを実践中。
KTS鹿児島テレビ「テンダーの思い」が九州民放祭で優秀賞受賞、FNSドキュメンタリー大賞2015にて、優秀賞受賞。南日本新聞にエッセイを掲載(〜2015)するほか、2015年7月に「わがや電力〜12歳からとりかかる太陽光発電の入門書」出版。ウェブ直販等での販売は3000部を超える。ヨホホ研究所主催。