ドラム缶とセメントで、一万円以下のピザ窯を自作する。
第二回 火技皆伝のために作った、ドラム缶ピザ窯2号機。
ドラム缶を横に切り、内側に耐火レンガを立てて並べ、セメントで埋めただけの1号機に較べると、はるかに使いやすく立派になりました。
[お世話になった1号機]
ちなみに1号機はただいま、烏骨鶏の産卵場所となっております。滑稽ですね。
2号機は予備燃焼室がついていて、温度をキープしやすくなりました。
1号機は予備燃焼室がない上に、内径が狭いため、20cm近辺のピザまでしか焼くことができなかったのです。
また、温度を上げるためにたびたび薪を足す必要がありました。
というわけで以下、2号機の作り方!
1.ドラム缶を半分より5cmどちらか側で切る。
5cm広く取った側を使います。今回はディスクグラインダーで切りました。切るときに結構大きな音が出ます。オーストリア ウィーンウィーン!
楽しくなってきたら優雅にウィンナワルツを踊りつつ、忘れずに窯の入り口と、煙突口も開けておきます。
2.予備燃焼室をやっつけで作る
セメント固着もさせずに、ただポンポン コンクリブロックを乗せました。
ちなみに、スバルさんはコンクリブロックを入手するために建物の壁を壊しました。アヴァンギャルドだね。
遅くなりましたが、この窯の基本コンセプトは、
「安く・簡単に・いつでも作り直せる」の3つです。
スバルさんもわたくしテンダーも、窯のプロではないので、試行錯誤しながら最適なポイントを探すほうが、理にかなっているように思います。
3.仮枠を作ってセメントをドバーッって。
ドラム缶の、前後(入り口とおしりになるところ)は、耐火レンガを並べました。全体を適当にセメントまみれにし、ちょっと固まったら仮枠を作り、側面の壁(ドラム缶の長辺)の内側に、壁になるようセメントを流し込みます。今回は、特に耐火セメント・耐火モルタルを使いませんでした。セメントは厚さが4cm以上になるように盛ってくださいな。
4.予備燃焼室の上に耐火レンガを並べ、上にドラム缶を乗せる。完成!
写真を取り忘れましたが、アングル(鉄のL字形の材)で、枠を作り、そこに耐火レンガを並べて、コンクリブロック群の上に乗せました。
これがピザ窯の床。
ピザ窯の床は、奥だけ左右に2カ所すき間が空いていて、予備燃焼室の炎と熱そのすき間を通り、メイン燃焼室(ドラム缶の中)に上がってきます。
その上に、ドラム缶窯を引っ繰り返して載っけます。ついでに煙突もつける。
側面はこんな感じ。コンクリブロックをけちって、後ろが若干足りてません。
ピール(ピザを乗せる道具)もスバルさんの自作。ダメになった草刈機の刃と、水道管用鉄パイプを溶接。とてもかっこいい。
使うときは、予備燃焼室で盛大に焚き火をして、宴をとり行います。
ピザ窯と宴席が暖まってきたら、メイン燃焼室(ドラム缶の中)に薪を入れます。
手を3秒入れていられないくらい熱くなったら、ピザが焼ける温度。
ピザ一枚あたり、1〜2分ほどでおいしく焼けますよ。
ちなみになぜかお写真は、野焼き陶芸用の粘土細工の乾燥をしているところ。土器土器。
予備燃焼があることで、温度キープがとっても楽です。また、広い予備燃焼室は、薪の燃やし方も調整出来て、とっても良い感じ。
セメントは 20kgを 3.5袋、耐火レンガを12枚〜、コンクリブロックを6枚、あとそこらへんにあるものを混ぜたりなんだり。
というわけで、ご予算1万円以下、立派なピザ窯の完成でした。
粘土を掘って、完全セルフビルドピザ窯いいけど、ドラム缶使うと楽だね。
昔、移動ピザ屋をやろうとしてたときに較べると、遥かな進展であります。スバルパワーは偉大だ。
ちなみに、上記つくり方は、随時改訂しながら使うためのものなので、恒久性や、安全性はあまりありません。作るときには気をつけてね。
より安価な方法で、2/26にピザ窯制作ワークショップやりますよ! » 2/26 その辺のものでピザ窯作りWS
ドラム缶ってどうすれば手に入りますか?
買うかもらうか、ですね!
ドラム缶がごろごろ並んでるところに聞きに行ってみることをおすすめします。
ただし、何が入ってたのかわからないものを食品調理用に使うのは恐ろしいので
、食品系のがいいとは思いますよー!
ありがとうございます!食品系の工場当たることにしました! 🙂 🙂 🙂
ピザ以外にもドラム缶をカットして利用する事があると思いますが、ドラム缶に軽油や灯油が入ってた物は、カットする前に、残留した可燃ガスを除去するために必ず水を満杯するか、中を綺麗に洗剤等で洗浄した方がいいですよ。処理をしないと気化した灯油や軽油がカッターの火花でドラム缶が爆発して破片が飛んで 生きていられませんよ。 😯
そもそもなるべく体に悪そうなドラム缶は使わないようにしてます!
すいません、ちょっと質問を…
予備燃焼室と調理する場所の境は耐火レンガでいいのでしょうか?
調理する場所の床部は耐火レンガになるという事ですか?
テンダーさんの情報を元に挑戦したいと思ってます。
楽しそうですね!
chibirinさん、初めまして。
ご指摘の部分は耐火レンガで作りました。
ただ、先日掘ってきた粘土で窯を作ったのですけど、粘土だと何回でも作り直せますし、割れても補修できますし、なかなかいいものだなぁ、と思いました。
ご参考までに!
参考になりました。
ピザ釜ではないのですが、釜の補修に役立つ情報になりました。
初めまして。ピザ窯を作りたくて色々見ていてここに辿り着いたのですが、発想の転換というか、積んでいくを詰めていくにしたのてすね。なるほどと思いました。ドラム缶を外せるように何かを敷いて、耐火レンガと耐火コンクリート?で、詰めていき、引っくり返して、ドラム缶を外して表面をキレイにもう一度耐火コンクリートで塗り直す。で、できると思いますか??初めてでして。それかやっぱりドラム缶付いたままの方がいいですかね?