わな猟師になる。04 – 鹿を絞める


というわけで、いよいよ、猟師さんとこ入り。

教えを請うた Hさんは、穏やかで冗談が好きなお人柄。
朝7:00に待ち合わせでしたが、もうひとかた、罠猟を学びたいという方(Oさん)がいらっしゃるそうなので、待った後にいざ出猟。

罠を見回ること1時間、いくつかめの罠に シカがかかっていました。


(この写真は違う場所での罠)

左前足に絡まったワイヤーが、ぐるぐると樹に巻き付き、身動きの取れない牝鹿。
Hさんが頸動脈を切れ、と指示を出し、Oさんがやってみるものの、獣の皮膚は案外固いので、なかなか切れず、なんとか気管を切るものの、苦しそうにシカが鳴くだけで、血が流れません。

あんたがやってみろ、といわれたので、わたくしテンダー、やってみることに。
ニワトリのときと同じ要領で、アゴ下を、左から右までぐるりとスパリ。
2本の頸動脈を切り、血が流れ始めました。

すると、猟師さんが、
「そこじゃない」と。

シカの頸動脈は、胸骨のすぐ上で太くなり、きちんとそこで切らないと肉に血が残るとのこと。

それでも放血は始まっていたので、
数分後に、このシカは動かなくなりました。

このときは、ワイヤーが絡まっていてシカが動けなかったので、
シカの横っ面を踏みつけて、ノドを切りましたが、シカが動ける場合、蹴られたら大けがをすることもあるので、1mくらいの棒で、頭頂を叩け、と教わりました。(後日 実践することに。)

拠点に帰ってからは、シカの解体が始まります。
次回は、シカの解体について。


この記事の著者

テンダー

ヨホホ研究所主宰の、泣く子も訛る社会派ヒッピー。 電気関係、ウェブ、文章表現、写真、選挙、先住民技術、などが研究対象。 2016年のテーマは、持続可能性の本を書くことと、アウトフローを極めて綺麗にすること。