消毒薬にサヨウナラ。UVLEDでの紫外線殺菌テスト。その2 未確認味覚テスト
紫外線LEDを井戸水に当てて、放置する実験を開始した3日前。
3日経ったので実験再開です!
ドキドキしつつ、さわるなキケンの封を解く。
じゃん。
こちら、紫外線LEDを当ててない水、A
こちら、紫外線LEDを当てている水、B
見た目の差はないですな!
とりあえず、こういうときは
シウン、いっとけー!
「・・・Aがうまい」
ぎゃふーん!
被験しがいのないやつめ!
そもそも味で判断していいのかどうかわからないけど、
とりあえず、3人飲んだうちの3人とも、あまり差はない、という結論。
匂いは、若干する。紫外線が当たってた方が、
塩素のような???オゾン??の匂いがする
ちょっと判断できず。
というわけで サンプルその2。生水。
ボウフラが沸いている水を汲んで来た。緑がかってゐる。
とりあえず、紫外線LEDを5分くらいあてる。
やっぱり シウン、いっとけー!
(片方は常温×エンドレス放置の生水です。良い子はマネしないでね)
思わず遠い目。
その後、意識を取り戻したシウンいわく、
思いのほかうまかったらしい。
リアクションとのギャップはなんなんだ。
わたくしも飲んでみたけど、水の粘度が若干違う気がする。
紫外線当ててた方が、さらりとしていた気がするけど、確かな情報ではございません。
見かねたスバルさんからのサンプルその3。イースト菌水
飲んで確認するのは、あまり化学的じゃないよね、というスバルさんから、発酵状態を目で見て確認する用のイースト菌+砂糖+水。
イースト菌が死滅しているなら、発酵しないしブクブクしないのでは、という建設的なご意見をいただきました。
とりあえずやってみよう!紫外線LEDを2時間照射!
えい!タイムラプス(コマ撮り)!
↓
どっちもブクブクした。
どうしろってんだー!
そして、とりあえず飲んだら、
ちょっとおいしかった。発酵は偉大だなぁ。
うーん、ぜんぜん実験できてないじゃん。
これは専門家の意見が必要だ!
つづくー!
イースト菌表面しか照射できないからではないでしょうか?
泡が出てるところに照射では難しいと思います。
おお、そうみたいです。コメントありがとうございます。
この実験をした時は、まるで微生物への知識がなかったので、わかりませんでした。
その後実験してないので、今の知識でもう一回やってみてもいいですなぁ。
ちなみにこのテストに向きそうで、採集しやすい菌類を、たいへいさんは何かご存知ですか?
こんにちは。紫外線LEDについて検索していたところ、たまたまこの面白そうなページに辿り着きました通りすがりです。本文は楽しく拝見させていただきましたが幾つかの問題点を発見しましたので書いておきます。多分、疑問点の大部分を解消出来ると思います。
まず、紫外線殺菌についてですが、大腸菌の滅菌に3,200μW・sec/cm2というところ。この類の値をネットで調べると、ひとつの出所の情報をコピペしまくっているということが統計的に解ります。しかも、これは伝言ゲーム的に詳細情報が減っていくので、参照先によっては希望する情報とは掛け離れていることがよくあります。
で、この3,200μW・sec/cm2という値は滅菌率90%の値であろうと考えられます。滅菌率90%というのは条件が良ければ2〜3時間で100%(滅菌前)まで増殖しちゃう値です。出来れば99.9%くらいの滅菌率にしたいところです。以下のURLあたりが参考になります。滅菌率90%は先のURLにありますが、滅菌率99.9%は後のURLのほうが信頼できます。
http://www.m-n-w.com/marionetworks_g_holder/uv.ozon.know.html
http://www.senlights.co.jp/tech/damp01.html
で、滅菌率99.9%では6,500μW・sec/cm2必要とになります。また、グラフから殺菌スペクトルは262nmあたりが最大で、280nmあたりでは効力が1/10に落ちています。つまり、ざっくり言えば65mW・sec/cm2くらい欲しいということになります。
次に、読んでいて最初に疑問に思ったLEDについてです。0.05WのUVLEDということですが、消費電力が50mWということなのだと思います。UVLEDの変換効率は1.5%程度なので、4.98V(ほぼ5V)で10mAなら消費電力が50mW。光出力はせいぜい0.7mW程度と思われます。そのUVLEDに添付のデータシートは試験成績書で、4.98V✕20mAを印加した場合の光量とスペクトルを示しています。100mWの電力消費に対して1.4mWの光出力が得られたことが書かれています。
という訳で、このプロジェクト自体は興味深いのですが、基本設計(計算)に致命的な問題があるということです。紫外線光量が圧倒的に足りませんね。後半で3日間放置した井戸水を飲むのはチャレンジングでしたが面白かったです。w
おお、Bergさん、親切にありがとうございます。大変よくわかりました。
そして時代は変わり、今だと265nmのLEDも個人で安く買えるようですね。ご指摘を踏まえたうえで、もう一度やってみようと思います。ありがとうございます!
テンダーさんも、Bergさんも、素晴らしいです!
こんにちは。楽しく読ませて頂きました。
1つ疑問なのですが、紫外線殺菌ランプ(小型2W)やオゾン紫外線電球(小型3W)には興味がなくてLEDに意味があるのでしょうか?
余計なことで失礼、ご存知でしょうが、LEDの発熱があると発光効率と寿命に・・
有難う御座いました。
山田さん、こんにちは。
昔の記事なのであんまりきちんと覚えていませんが、
紫外線LEDでないと、253.7nm波長が出ないと思い込んでいて取りかかったような気がします。
今だったら、雨水に対して紫外線殺菌ランプなどを使ってやってみるかもしれません。