大阪で選挙してました。


辻元さん、近畿で比例復活当選!

いやはや、すごい人はいるもんです。わたくし、2012年にお会いしたすごい人ランキング、堂々の1位が 辻元清美さんでした。本人もすごいが、秘書さんたちもすごい。

辻元さんは、NPO法立法の立役者。これがなければ、NPOに法人格はなかったかもしれないし、そもそもNPOという概念が日本に広まる事もなかったかもしれない。
JALの再生、関空の黒字化(ピーチの誘致)、浜岡原発の停止、日本の要所、分岐点にはいつも辻元さんの動きがあります。

また、僭越ながらわたくし、選挙期間序盤の、辻元さんの演説にダメ出しをさせていただいたのですが、次の日には指摘した部分のエッセンスが完璧に理解され、改善され、さらにはその延長線上の+αも足されてくる、という頭の回転の速さと柔軟さ。JRの駅で演説すればひとだかりが出来て、いつの間にやら拍手喝采、泣く人も。

こういった現象、
初対面の相手から生の反応を引き出す事は、
ニセモノや、口先だけの人には到底できません。

相手を揺さぶる生き様や、覚悟、経験から涌きおこるものであって、
そういう意味では、橋下徹さんも同じかもしれない。

橋下さんは、自分の不満をプレゼンする、自分の不満を「みんな」の不満にすり替える、という 不満の再生産をします。

それが、わたくしたちにとって必要なのかどうかは、ひとりひとりが決めればいいこと。わたくしは、誰かの不満を、自分の信念に据え置いて生きることに、まったく価値など見出せません。

とにもかくにも 維新が大阪を席巻し、たくさんの実績ある政治家が失職しました。

自民党圧勝と右傾化。そういった、これからの時代を悲観するコメントが多々あります。でも、わたくしはそうは思わない。
今回の選挙で、わたくしは本当に多くの事を学んだ。前より精錬された。

わたくしは、次の自分の一挙手一投足が、「誰かの希望足りえるか?」を己が問いに据えて、20代を過ごしてきました。そして20代最後の年に、辻元さんのことば、「政治とは、希望の組織化である」に出会った。

わたくしはヒッピーなので、政治家にはなりませんが、想像するに、ヨホ研のひとつひとつのプロジェクトが、組織化されていく。今まで、ボトムアップの目線であったものに、トップダウンが混じり合っていく。

発電ワークショップの一端が、地域の学校のカリキュラムになっていったり、もしかしたら、皮なめしや解体が、理科や倫理で取り上げられるかもしれない。今までは、そういった努力の一切をあきらめていたし、放棄していたけれど、自分にとっての希望が、誰かにとっての希望でもあり、それが束になって太い綱として撚りあがることもあるのかもしれない。

手法に手法を混ぜて行く。それが、これからのあり方だな、と いたく思ったのです。

ボトムアップを信じて来た自分だからこそ、ある点においては、世論の右傾化を悲観することもない。世論を悲観する事は、自分自身に対する不信任だと思うのです。

技術の太さは、命の太さ。

何のために、枯れ枝で火を起こせるようになったのか?
世界と、世界そのものである自分自身に寄り添うために。

つづく。


この記事の著者

テンダー

ヨホホ研究所主宰の、泣く子も訛る社会派ヒッピー。 電気関係、ウェブ、文章表現、写真、選挙、先住民技術、などが研究対象。 2016年のテーマは、持続可能性の本を書くことと、アウトフローを極めて綺麗にすること。