200Wソーラーパネルで、冷たいビールを飲む!上開き冷凍庫を合わせ技で「冷蔵庫」として使う。


消費電力を測りちらかしてやろう

というわけで気になる使用電力。
インバーターとバッテリーの間の電流を測ると、

ハイアールの上開き冷凍庫を冷蔵庫にする

いつ測っても大体 4Aくらい。
24V × 4A = 96W

それに対して、インバーターと冷凍庫の間の電流を測ると

ハイアールの上開き冷凍庫を冷蔵庫にする

むむ。1.2A近辺。
100V × 1.2A = 120W

インバーターの変換効率が 87%だから、

120W / 0.87 = 138W で、
138W / 24V = 5.75A

あれ?計算合わない。
本当は 5.75Aくらいバッテリーからインバーターに入っていかないといけないのだけど、なんだかヘンだなあ。計算間違ってる?

でもまあ、なんにせよ 60Wじゃないじゃん!

冷蔵庫業界はサバ読みが横行しているとは聞いていたものの、いざ計測すると、1.6倍以上の消費電力。これはいただけませんな。

まあ、今更言ったところでしょうがないし、そもそも60Wだと信じてもなかったので、テスト続行。

3時間くらい起動しておくと、順調に-10度以下まで下がる。中の水も薄氷が張るくらいで、冷凍庫の中は確実に立冬です。

試しにその後、電源を切って24時間放置しても1〜2度をキープ。

joyfull

おお。これはすばらしい!

その後、継続運用実験を続けると、
・2日に1回、午前中の日差しが強くてソーラー発電しやすい時間に3時間駆動させると、毎日だいたい1〜3度の間をキープできることを発見。

良い。良いですぞー!

ついでに電気代の試算(うちは関係ないけど)

仮に消費電力が120Whだとして、2日に1回3時間駆動させると 2日で360Wh、割る2をして1日あたり 180Whの消費。
180Wh × 365日 ≠ 65.7KWh。

うーん、年間およそ66KWhしか使わないことになるぞ。

九州電力・従量電灯B

九州の電気が 1KWhが 17円(従量電灯B)とすると、
年間で1122円!

駆動させてる3時間は-10度とかまで下がっちゃうので、それによって食材の味や食感が変わってしまうものは入れられないけど、まあ、あんまりわたくし気にしないよね!

今後の運用と気付いたこと

1.ソーラー駆動との相性

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うちの24V系のソーラーは、200Wパネルなので、日中の調子の良い時間帯で 5.5Aくらい発電する。
なので、4Aを冷凍庫に使ってもちょびっとはバッテリーに電力が貯まっていくので、秋現在の今のところ問題なし。

ただ、9時〜12時くらいの3時間を選ばないと、うちの場合、それ以後は杉樹林に太陽がかかるため、電気が減る状況が生まれますな。
3時間駆動は、日照の良い時間帯のみで回せるという意味でも妥当だと思う。

2.まとめ。買って良かったか?

うーん。冷凍庫が暮らしに導入されて、

・温度管理、電力管理の実作業とストレス、騒音のストレスが増えた。
・代わりに、夜、キンキンに冷えたテキーラを飲んだり、雨天が続いても大量の肉をダメにしなくなった。

これがいいことなのか、悪いことなのかはまだなんとも言えない。

ただ、やっぱり今までの冷蔵設備がない暮らしからすると、
冷凍庫の導入というのはケタの違う電力消費であって、それを銀行口座の自動引き落としのように、知らない間に湯水のごとく流し使い続けてる × 日本の世帯数、ということはすさまじいことだな、と再確認。

それと同時に、今までの電力管理だけ気にしていた暮らしから、温度管理が意識に入って来た感じ。今のところストレス。

なので、実際のてー庵での運用としては、

・春〜夏の間は、間欠駆動
・それ以外は、野生肉が入って来たとき、氷が必要なときに単発で駆動

ということになりそう。

まあ、でもさ。
書きながらうすうす気付いてて、今更アレだけど、

そもそもこれから冬だよね!
(なんで冷凍庫の実験してるんだろうか)

つづく!

ハイアール 103L チェストタイプ 冷凍庫(フリーザー)直冷式 ホワイトHaier JF-NC103F(W)

ハイアール JF-NC103F 公表性能
電源電圧(V) / 単相100V(50Hz/60Hz共用)
定格消費電力(W)/ 電動機 60W/60W
電熱装置 / -
定格内容積(L)/ 冷凍室 103L 
冷蔵室 / -
冷却方式 / 直冷式
省エネ設計 / ○
フリーザー機能 / フォースター
庫内灯付き / –
霜取方式 / 手動
年間消費電力量(kWh/年)/ 220kWh
省エネ達成率 / 157%
静音設計(約25dB) / ○


この記事の著者

テンダー

ヨホホ研究所主宰の、泣く子も訛る社会派ヒッピー。 電気関係、ウェブ、文章表現、写真、選挙、先住民技術、などが研究対象。 2016年のテーマは、持続可能性の本を書くことと、アウトフローを極めて綺麗にすること。