ロケットストーブを耐火セメントで作ったよ!


以前、ストーブのメッカ、「私はストーブだ展」にこんなストーブ出てたよ!と教えてもらった、耐火セメントのロケットストーブ

耐火セメントでロケットストーブを作ったよ!
[おお、かっこいい]

セメントに苦手意識はあったけど、ステンレス煙突式のロケットストーブは半年もたないし、とにかく耐久性のあるロケットストーブを一回作ってみようと思い立ち、とりあえずイメージ図を描いて、作ってみようと思い立ったのが、昨年10月。

耐火セメントでロケットストーブを作ったよ!

・まず「燃焼口」「エルボ」「直筒」の3パートに分けて考える。
・それぞれのパートで、150mm径ボイド管(土木用の紙管)の中に100mm径ボイド管を入れて仮枠を作る。
・隙間に耐火セメントを流し込む。→ 一旦完成!

わあ時間かかりそう。

そのために、セメントの型枠に使うボイド管を「正確に45度で切るためのガイド」を作ったりしながら、

耐火セメントでロケットストーブを作ったよ!
[こういうときに理系ベース&プログラマじゃないから時間かかる]

耐火セメントでロケットストーブを作ったよ!

なんとかできた、耐火セメントロケットストーブ!
接続は、亜鉛の150mmニップルを切って使ったり、ガルバリウム切って針金巻いたり。

ただ、これだけだと屋内使用時の排煙の問題が解決されないので、さらに…

耐火セメントでロケットストーブを作ったよ!

ドン

ガワにガスボンベ(3mm厚くらいの鉄板)を使い、内筒には耐火セメント(アサヒキャスター)を使用。

最終的に、ボイド缶の100mm径と150mm径を使って、内径100mm、外形150mmの耐火セメントのロケットストーブを作ったよ。
(ちなみに、ガスボンベに穴を開けるのは、近所の車屋のおっちゃんにプラズマカッターでやってもらった。いやー、プラズマ速い。。。)

耐火セメントでロケットストーブを作ったよ!

名付けて
日米共同1号

こんなご時世に言うと笑えないネーミングなのが炎上必至。
いざ、着火すると、

耐火セメントでロケットストーブを作ったよ!

トランプ砲 いい感じで吸気して、排気も屋外に無事排出!

耐火セメントでロケットストーブを作ったよ!

屋外はこんな感じ。
アルミのフレキシブルダクトを、前のロケットストーブの内筒やら、落ちてた煙突やらにざっくり繋いでる。
ここでもまだ熱を回収できるから、薪棚作ったり、乾かしたいものを隣接できるようにしたらいいね。

耐火セメントでロケットストーブを作ったよ!

諸般の事情により、しばらく充填式のガスを使っていたのだけど、これでようやく薪生活に復帰!

ちなみに前まで使っていたのは、排気機構なしのいわゆるキッチンストーブ式。
それを屋内で使うと、着火時や消化時の不完全燃焼気味の時に結構ススが出たのね。

その後、外でキッチンストーブを使うようになったけど、夏は蚊に刺されるし、天候の影響を受けるし、ちょっと不便なところがあったのだけど、
その点、今回のロケットマスヒーター式の日米共同一号は、屋内にあるから蚊や天候の影響を受けないし、そばで薪も乾かせるし、ススも家の中に出ないし、いいこといっぱい!

いやー、もっと早く作ればよかった!


(ちなみにボイド管を45度で切るためのガイドはダウンロードできるようにしといたよ! プリントアウトして(分割でも可)管に巻くとあら不思議、45度が一発でわかる!)


続く!


この記事の著者

テンダー

ヨホホ研究所主宰の、泣く子も訛る社会派ヒッピー。 電気関係、ウェブ、文章表現、写真、選挙、先住民技術、などが研究対象。 2016年のテーマは、持続可能性の本を書くことと、アウトフローを極めて綺麗にすること。