「テンダー カンキョマンになる」
ども。
さわやかテンダーです。
写真はお世話になっているところの猫さんお二方。
にゃあにゃあ。
というわけで奥さん、
とうとうわたくしテンダー、ヒーローになりましたよ!
いえい。
ではテンダーがヒーローになるまでの物語を。
べべんべんべん。
「僕は不思議な声に導かれ、
愛宕コミュニティセンターにあった箱を開けたんだ。
すると中には・・・!」
<カ、カンキョマン!!!>
気づけば僕は、なんのためらいもなく
そのコスチュームを身につけていた。
溢れ出すパワー。みなぎる勇気。
すると仮面がささやいた。
<力がほしいのか?>
仮面は続ける。その声は頭の中で鳴り響く。
力がほしいのなら・・
くれてやる!
<カンキョアーマー・オン!!>
いったいどうしたことだろう。
カンキョマンの鎧を着ただけなのに
身体は軽く、力は今までよりも何倍も強くなったように感じられる。
ちょっと動いて試してみよう。
間違いない。
僕は環境戦士、カンキョマンになったのだ。
この動きのキレ、造詣の深さはどうだ。
せっかくならこの力を、誰かのために役立てたい。
また、僕を呼ぶ声が聞こえる。
もしかしたら助けを求めているのかもしれない。
行ってみよう!
ホタテ汁の罠にかかるカンキョマン。いい匂い。
視力が悪いため、サンタクロースを敵と間違えるカンキョマン。メリークリスマス。
そんなこんなで気づけば僕は、
キャンドルナイトinのへじ のオープニングセレモニーに呼ばれていたのでした。
どうもこんにちは。
力は溢れ出すものの、のへじはいたって平和。
元気のやり場がないのは困ったものです。
退屈しているカンキョマン。
そうだ。待ってちゃだめだ。
こういうときこそ アグレッシブにならなくては。
目標を探すカンキョマン。空は今日もきれい。
放浪していると ちびっ子たちが僕を歓迎してくれました。
彼らはうれしそうに僕を囲み、一緒に写真を撮ってくれました。
僕はにせものなのに
<ちょっといい写真。ヒーローっぽい>
そうこうしているうちにヒーローとはそもそも何だろうと
疑問をもつようになり、こども相談室に電話するか
ヒーローショーを見るか迷った末に、
後者を選ぶことに。
<カンキョマンの紙芝居ショーですって!>
こうやって客席にいたら
テレビ局のカメラに撮影されました。
となりできれいなリポーターのお姉さんが、
カンキョマンに驚く小ボケをやろうとして、撮りなおしをわざわざしたのが印象的です。
そして始まる紙芝居ショー。
じっと見ていると、だんだんゴミ星人の横暴にがまんができなくなりました。
気づけば僕はステージに繰り出ていて ゴミ星人を倒していました。
当初のヒーロー見学の目的はかなわなかったけれど
いつのまにか僕はたくさんの子供たちに囲まれました。
<わんちゃんにも>
そのとき、何か異変が起こりました。
マスクの中がもわもわするのです。
「何だこれは。ゴミ星人の罠か?!」
なんとマスクは むれていたのです。
じぶんの出す呼気に含まれる湿気によって
口の周りはべとべとになっていました。
こうやって臭くなっていくのですね
「ヒーローになるってたいへんなことなんだ。
僕はまだ、ヒーローになれる器じゃなかったんだ。
いつかマスクに認められるその日まで
ヒーローは引退しよう」
ありがとうカンキョマン。
僕はかけがえのないものを
君からもらった気がする。
ちびっこに殴られたアザとか。
やってられっか!
ちゃんちゃん♪