山彦野郎(4) −徳島に上陸し、俺もお前も ほら貝まみれ−


(先週からの続き)
鳴り物入りで 徳島に上陸。
舞台は上勝町。
 

 
 
というわけで どうもこんにちは。
 
ほら吹きテンダーです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今回はみんなが ほら貝まみれになる話(語弊)。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
じゃじゃん。
 
何はなくとも試験のために
ほら貝をゲットしなくてはなりません。
 
関東で探すと 8万円 もする ほら貝。
とてもとてもヒッピーの僕らにはゲット出来ない代物です。
 
しかし、紀州以南では 比較的手軽に手に入るものだとか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そこで ほら貝を手に入れたいと、地元の人に聞いてみたところ、
 
武市笑店に行け!
 
 
とのお言葉をいただきました。
 
 
 
笑う店と書いて 笑店(しょうてん/商店)。
 
うん。これはあやしい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
よし。野郎ども!
一路 ゴウ!!
 
ヒロミ・ゴウ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
〜〜(中略)〜〜
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ハイ。
武市笑店に到着。
 
しかしながら、あら、人がいない。
 
 
うーんうーん。
 
 
 
 
 
 
 

 
よし、あの人に聞いてみよう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・?
 
って あの人が 手に持ってるの、
 

 

 
金のほら貝じゃないっすかー!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ぎゃふん。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ちくしょう。金色に輝いて ありがたいじゃないか。
なむー。
 
 
ということは・・もしかして、
この人が 武市さん・・・?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「つかぬことをお伺いしますが
 ・・・武市さんでいらっしゃいますか?」
 

 
ふっふっふ。
 
 
 
 
 

 
プォォォォォオオ〜〜!
 
2本吹いてる!
間違いない。この人が武市さんだ!!
 
 
 
完全に 出鼻をくじかれた The エコ暮らし。
 
わたしまけましたわ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
気を取り直して
どうもこんにちは。
 
武市さん、こちらでほら貝を譲っていただけると
伺ったのですがー!
 
 
 
 
  
 
 
 

 
ふっふっふ。
 
 
 
 
 
 
 
 

 
・・おお?
 
 
 
 
 
 
 

 
おおおお!
 
 
ほ、ほら貝まみれ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
世の中に ほら貝まみれという現象があることを
初めて知った、わたくしテンダー。
 
「ねえ、あの人の車、ほら貝まみれよ?」
「ウフフ、ダメよ ヨシ子さん!聞こえちゃう」
「クスクス」

 
みたいなのが正しい使い方だと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
けど。
いっぱいあっても高かったら買えない。
 
武市さん、ひとつ、おいくらくらいなんですか?
 
 
 
 
 
 
どきどき。
 
 
 
 
 
 
 
 

 
「うん。僕らはさ、山伏のほら貝とはまた違ったね、
 レジャーとしての ほら吹きを追求しているので
 個体差にもよるけど、ひとつ大体 5000円以内に抑えています。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さん、はい。
 
レジャーとしてのほら吹き!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
上勝町すげえ。
 
カルチャーショック とはこういうことか!?
 
 
 
 
若干 戦意を喪失するも
次は 「武市さんに ほら吹きを習い、ほら吹き試験に挑戦する」お話です。
 
 
 
 
 
 
つづくーー!!!


この記事の著者

テンダー

ヨホホ研究所主宰の、泣く子も訛る社会派ヒッピー。 電気関係、ウェブ、文章表現、写真、選挙、先住民技術、などが研究対象。 2016年のテーマは、持続可能性の本を書くことと、アウトフローを極めて綺麗にすること。