土偶の出雲旅(大阪に寄りました)


出雲に行く前に、大阪にも行っていたのでした…。

大阪といえば太陽の塔

横から見た顔はものっそい彫りが深い…。
これこそ現代の土偶か

裏の顔は意外に土偶に近い。
土偶は「目を盛り上げている系(例:合掌土偶)」と「切れ込みを入れている系(例:大地のビーナス)」などあるけれども、
「切れ込みを入れている系」の顔に近いのかな、と思いました。

岡本太郎好きならご存じのとおり、
岡本太郎は縄文にとても心を惹かれていました。
縄文土器を美術として初めて認めたのは岡本太郎だったという話もあるほど。。
縄文土器を撮った時の岡本太郎は写真家としても評価されたとか。

そして、大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」。
このテーマに対して違和感を持った岡本太郎が、縄文のおもかげのある太陽の塔を作り、
内部に地球のはじまりから人間の成り立ちを表現した彼の思いを考えると、
静かな感動が体を震わせます。
そして、物を目の前にすると、改めてすごいな と感じます。
近くで見ると裏の顔と太陽の光みたいなのはタイルでできてる。
もうタイルなんてほとんどみなくなった今の時代、タイルってなんかいいよね。。

最初のほうに太陽の塔について話されている

近くの国立民族学博物館では、世界の土偶的な何かを見ました。
展示されているものは、世界の比較的最近の実用的な道具や日用品です。
しかし、土偶も祭祀用の道具だけではなく、このように子どものおもちゃやお守りのような用途で作られたものもあるのだろうな、と、個人的には思います。

インドのオリッサ族の子どものおもちゃ(テラコッタ製・1984年)このリンクで博物館のデータベースの写真に飛びます

●ロシア連邦アムール地域 ナナイ族のおもちゃか彫像

●おっぱいがついたツボ(いろいろと不明)


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