廃材トタン窯で炭を焼く。水道、ガス、電気契約ナシの「てー!ハウスプロジェクト」08
4.自作炭窯:炭材(仮)を敷く
いよいよ!炭にするものを入れていきますが、簡易窯だと、窯の端の方は、うまく熱がまわらなくて炭化しなかったりするので、割り竹を敷き詰めて、スペーサーにする。2段必要で、1段目はテキトーに、横向き。2段目はきっちり立て向きで。写真に写ってるのは2段目の縦向き。
5.自作炭窯:炭材(本命)を詰める
入るだけどんどん入れる。ちなみに、このとき、炭材の長さを気をつけないと、全部長過ぎて切り直し、とかになるので、欲張らずに短めに揃えるとよいですよ。垂直に詰める。
6.自作炭窯:着火!
この場合、火は逆火(さかび)と言って、上から着火して、下まで燃え広がらせていく方法をとります。
さきほどの、トタン窯にトタンでふたをして、土を15cmほど盛ります。
手前側をちょびっと開けて、薪を突っ込んで着火!
ひたすらパタパタする。煙突から、勢い良く勝手に煙があがるまで、ひたすらパタパタする。
がんばれカミタケくん!人生は修行だ!
ちなみに、このとき「追い炊き」といって、どんどん開口部に薪を足すこと。これを怠ると、中の炭材が燃えてしまうので、収量ががくっと落ちるそうな。
青煙がたなびきますなぁ。今日も風流。
ちなみにこのとき、窯の上で、バーベキューしたり、熱燗をつけたりできますよ。
今回は、熱くなる前に暗くなってしまったので、焚き火でソーセージとお餅を焼いたよ。はふはふ。
待つこと5時間半。
ときどき、ようすを見ながら、勘で開口部と煙突をせばめていく。
7.自作炭窯:埋める
煙突から上、10cmのところの煙が透明になってきたら(湯気っぽい感じ)、
煙突を抜いて、土で埋める。その他、窯から煙が出ていれば、そこも念入りに埋める。
このときに煙が出てしまう=燃焼しているなので、きちんと出所を埋めないと、炭にならずに燃え尽きてしまいますぞ!
ちなみに煙突の中はタールで真っ黒。ひぃぃ。
8.自作炭窯:収穫!
土をどける。ちゃんと焼けてるかなー!?
中は一切見えないので、開けてみるまで焼けてるかどうかはわかりません。
おお!・・・おおぉ?
炭になったのが半分強くらい。
触ってみると、モロモロしてる。
うーん。焼き過ぎた。
たぶん密閉が不十分だったのだと思う。それと土中の湿気も相俟って、温度が低かったかも。
うにゃー。
まあでも、たくさん炭ができた!やわらかければ調理には使いやすいし、てー庵での炭窯初号機なので、良しとしましょう。
ダンボール3杯分の炭ができたよ。
囲炉裏に入れればもちろん煙は出ないし、
パチパチと炭のはぜる音が、なんとも言えず、庵に侘び寂びを添えますな。
実感。調理 → コタツへの夢の連携!
そしてそして!
今までコタツに火鉢をいれていたのだけど、そこに調理後の炭を入れることができるようになった。
コタツ置いてあると、「電気通ってるんですか?」と聞かれることがあるんだけど、てー庵コタツは豆炭コタツ。
今までは、市販の豆炭(これ一個で5〜6時間保つ。ひとつコタツに入れればポッカポカ)を使用。でも、寒いのが割合平気な体質なので、わざわざ炭を熾す、ということがなかったので、客人が来たときしか使わなかった。
ところが、炭を囲炉裏に導入したことにより、炭でごはんを作ると、そのままコタツで暖房に早変わりという、なんという機能美!
日本の古い技術は本当によく考えられてる。
炭コタツを使っていると、和の建築には、大規模な韓国のオンドルよりも、小スペースかつ省スペースなコタツ+炭で、充分「頭寒足熱」を実現できるのではなかろうか?と思いますよ!
というわけで、一気にQOL(クオリティ・オブ・ライフ!)の上がった1日。改修もだいぶ進んできたので、次回は、「進んだところまで」を公開!
つづくー!