ソーヤー海の衝撃!人をモノのように扱わないコミュニケーション
丁寧に伝えること
誰かと話をするときに、どうしたらうまく伝わるんだろう?と考え続けた20代。
今でもしょっちゅう考えてるけど、前より葛藤はずいぶん減った。
というのも、時間とともに、わかってきたいくつかのことがあったから。
表現と伝達は違うこと、言葉の持つ範疇に敏感でいること、あらゆる意味での心地よさを提供すること、などなど、学んだことや編み出した技法は数えきれず。
だけどまだうまく伝わらないことも多々あるし、迷うこともある。
そんな折、ひょんなご縁で知り合ったソーヤー海(そーやー・かい)に、NVCというコミュニケーションの技法を教えてもらって、ぱこーんと1日にして世界が広がったという、今日はそんなお話。
ソーヤー海というひと。
8月上旬、熊本市で開かれたアースデイマーケットの祝5周年特別企画、テンダー×ソーヤー海トークイベント。はじめてソーヤーさんにお会いしたのだけど、いやはやわたくし、トークイベント中に弟子入りを心に決めたほど、ぐっと来る方でした。
というのも、彼には華がある。
ソーヤー海を、見ていたい、聞いていたい、知りたくなる。
うーん、なんなんだこれは。
ソーヤーさんは、パーマカルチャー(暮らしの知恵)のプレゼン&話をしているのだけど、
ただそれだけではなく、随所にコミュニケーションの仕方自体を提案しているようでもあった。
そんな中での印象的なエピソード。
☆ ☆ ☆
この日、ソーヤーさんは、
「僕の知っているパーマカルチャーと、日本のパーマカルチャーは違う」という話をはじめた。
「海外のパーマカルチャーはもっと華がある。やってて楽しいし、思わず見たくなるような工夫がたくさんある」
「だけど、日本のパーマカルチャーは禅問答のようで、問いのよう。それはそれで僕は大好きなんだけど、この違いって一体何なんだろう?と思って外国の友達に聞いてみたんだ。
そしたら彼は、日本のパーマカルチャーは “貧しい” って答えた」
「僕の知ってるパーマカルチャーでは、例えば果物がポコポコ実ってボトボト落ちる。食べきれないほど暮らしにある。要するに “abandon”(放棄 ※)できるくらい豊かなんだよ」
という話。
「日本のパーカルチャーには華やかさがない。僕はそれをもっと、華やかにしたい」
とソーヤーさん。
うおー!
わたくし、一言いいたかった!
いやいや、禅的な世界というのはうんぬんかんぬんと、言いたかった・・・のだけど、
しばらく聞いてたら、うん、なんというか、その、、、
俺ってちっちぇなぁと。
禅もいい。華やかもいい。
それでいいじゃない。
むしろ、鼻っ柱の強い自分が、譲ってもいい、負けていい、むしろ負けたいと思ったのはなんなのだろう、ということが面白くて、ずっと、ソーヤー海とは何事なんだ、ということを考えながらトークセッションをしていたわけです。
「ソーヤー海っていうのはね、ひとつの現象だと思う」
というのはスローを提唱する文化人類学者、辻信一さんの言
20141008追記…
※ ソーヤーさんが言ったのは、実は abundance(豊富さ・豊かさ・溢れている状態)だったことが判明。勝手に禅ぽくしちゃった!
テンダーはマネしてほしい。
わたくしが大学で講義をさせていただくとき、
感想文に圧倒的に多いのが
「人生で一番響いた授業でした!でもマネできないし、するつもりもありません!」
というもの。
わざわざそんなこと言わなくていいじゃないか!と思っていたものの、ソーヤーさんに会ってから、この一言をよく考えてみるようになった。
「すごいと思うけど、マネしたくはない」
「いやいや、マネなんかしなくていいんだよ!自分のやり方を見つけてちょーだいよ!」と答えてたんだけど、
それは表現者として逃げていたんだなぁ、とソーヤーさんの話を聞いてから気付いた。
わざわざ時間と情熱をかけて、伝えようとしているのだから、
やっぱりマネしてほしいよね!
自分が価値を感じているものに、同じように価値を感じてほしいし共感してほしい。
すごい!マネしたい!俺もやりたい!って思わず言わせちゃうくらいじゃないと、広がっていかないんだなー、って
いたく考えさせられたのでした。
結局、今までの自分は「共感する」という作業をすっ飛ばして、自分にとって良いものは、他の人にも良いだろうという思い込みのもと、提示しているだけだったんだな、とソーヤーさんにおすすめされた本を読んで気付く。
ソーヤーさんに教えてもらった本、『NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法』は、人との関わり方が180度変わるくらいの衝撃を受けた。「私にとっては」おすすめです!
共感すること。
共感しやすくあるために魅力的であること。
マネしたい、という角度の魅力は、つまりは華やかさではあるまいか、というソーヤーさんの提案。
おお、納得だ!
なので、その後『テンダーは華やかになる宣言』をいたるところでしているのだけど、
充分華やかだよ!とか慰められる。
違うの。そうじゃないの。
止めるな友よ!
というわけで、ソーヤー海が大好きだ
その後も、お昼ご飯食べながら話をしたり、メールでやりとりしたりして、ますますソーヤー海が好きになった。うーん、応援したい。
わたしはカイになりたい。
(過日、僕もコスタリカのバスの中でイグアナの丸焼き食べたよ!といった写真が送られてくる)
そんな折!
パーマカルチャーを伝えるための本を自費出版とのことで、クラウドファンディングで資金を集めるらしい。
おまけに、その本の中でテンダーソーラー本も取り上げてくださるとのこと!
ありがたや!
これはいっちょ応援しなくては!
というわけで、わたくしテンダー、3000円カンパ。
ポチっとな。というわけで、
『都会からはじまる新しい生き方のデザイン。共生革命家、ソーヤー海によるアーバンパーマカルチャーガイド出版します!』 – Motion Gallery
3000円カンパすると、
今回企画の「アーバンパーマカルチャーガイドブック」も届くとのことなので、おすすめです。
そしてそして、ソーヤーさんのワークショップは、なんとドネーション制。
大体こういうメンタル&コミュニケーション系のワークショップってべらぼうに高いのだけど、
「そうすると、なるべく届けたい人たちに届けられない」という理由でドネーションに振り切っているらしい。
すげえ。すげえぞソーヤー!
(お近くで機会があればぜひご参加くださいな。「わたくしにとっては」超オススメ!)
つづく!
パーマカルチャーはオーストラリア発祥の文化です。
日本には日本の良さがあり、日本人がこぞって海外の真似をしなくても良いと思います。その土地のもの、良さがあります。日本の風土に合ったものがあります。華がなくたっていいです。外国人にはわからない良さがここにはあります。
permatekiさんはじめまして。
パーマカルチャーは日本発祥で、オーストラリアで花開いて、また日本に戻ってきた、という話も聞いたことがあります。
私も、permatekiさんのように以前は考えていて、清貧なものや、禅的なものが好きでした。
ただ、電通や博報堂といった圧倒的な広告の巨人たちが、社会を席巻していくなかで、
「わかる人にわかればいいや」の姿勢だと、どうしても「良いものを知る人の母数」を増やしていけない状況に直面しました。
自分が完結する、の次ですよね。
自分の愛するものを、身近な人から遠くの人まで、どうやって理解を得ていくか。
ソーヤーさんのお話は、そういう視点によってなされたのだと、私は思います。
初めまして。
黒木千恵美と申します。
アーバンパーマカルチャーに興味を持ち
検索したらこのBlogが出てきました。
ソーヤー海さんにお会いする(海さんのお話を聞く)にはどうしたらいいのでしょうか?
黒木さん、こんにちは。テンダーです。
お住まいによりけりですが、
ソーヤー海のウェブサイトで情報をチェックするか、
http://tokyourbanpermaculture.blogspot.jp/
九州にお住まいでしたら、9月に九州ツアーもありますよ。
こちらは、近いうちにヨホ研記事にします。
よろしくどうぞ!
テンダー様
お返事ありがとうございます。
関東に住んでいます。
URL確認いたします。
テンダー、藤井れみちゃんのFB紹介でこれ見て、ちょう笑ったー。相変わらず面白いな!テンダーにも華があるよっ。海くんは海くんで、そろそろ風のように生きて種まきをするほかにも、拠点を持ちたいと話していたよっ。どっちもすごくいいと、私は思いまーす。
そして、ちょうど明日、NVCやギフトを実践している仲間で集まってギャザリングなんだ。Gift & Share marketやGIFTIVAL(ギフティバル、ギフトとフェスティバルの造語)をできないかとか、すでにみんなの中にあるabundanceを分かち合う場、もっともっと作ってもいいんじゃないかとかいう作戦会議。テンダーも、次の関東来訪の際には遊びにきてね!
愛さん、こんにちは!
いやはや、当時は相当悩みましたよ・・・!
今は、華やかブームも落ち着いて、システム思考ブームが起きてます。
2月中旬の関東行き、横浜近辺でもイベントが入りそうなので、また連絡しまーす!