自ら流れることによって時代に流されない、フローライフのススメ。
すっかり てー庵の改修にかかりっきりで、ヨホ研更新のおぼつかない昨今。
(壁だったところが窓になった!)
改修だけなら、朝から夕方まで工事して、夜には書き物やデザインができるのだけど、
なんと不思議なことに、まだ作り途中のてー庵には最近、
「人生に迷ってる」という方や、「これから新しいことをはじめようとする方」や、
なんだか折り目折り目のお客さんが多いのです。
お客人と語らい、工事と片付けを手伝ってもらったり、その中で、わたくしもたくさん考えました。
そんな日々から思い至ったひとつの哲学、フローライフ。
スロー、かつ、フロー。
お客人の悩みを聞いていると、意識しようとしなくともお金のことがかなり大きな問題で、それによって、自ら人生を制限しているように感じました。
生きるって、本当にそんなことなのかな?
というわけで、わたくしテンダーのいたったフローライフについての考察をシェア。
そもそも不労収入を目指しちゃダメ。
これはもう、声を大にして言いたいけど、不労収入を目指している時点で、残念というか、何をしたいのか再度考える必要があると思ってます。
こちらの研究もとても面白いな、と思ったのだけど(詳しくは見てね)、
この研究を引き合いに出すまでもなく、みなさんの身の回りで、高収入だから幸せそう、って人っていらっしゃいますか?
20年前ならまだしも、高収入だから幸せそう、って人って、
現代にあまり見受けられないと思うのですけど、どうでしょ。
お金で買うものって、結局世の中にあるものですよね。
そして大半は、広告や投資のために、そのもの以上の価値がつけられて売られている。
なので、わたくしは、
不労収入よりも、いっそ不労を目指した方がいいんじゃないかと思っていて、
(収入は目指さない)
というのも、枕崎にスバルさんと住んでたとき、
南国の日差しの中、
午前中に高級魚を銛で突いてきて、
昼から外にソファを並べて、
ワインと刺身と手打ち生パスタ食べたり、
友人と語り合って、
日が暮れて夕ご飯何にするー?みたいな、
日々の生活。注)スバルさん → 自称フリーター
わたくし → ヒッピー
だったので、
あえてお金を稼いで何するか?ということが重要だと思うんですね。
でも、そう考えると、上記の暮らしってお金がなくてもできちゃう。
「買う」が、「自力調達」に変わるだけで、そのハードルは、きっと多くの人が思っているより低いように思うんです。そして楽しい。
(もちろん、スバルさんの料理スキルや銛スキルあっての環境だけど)
そのうえで、
「お金稼いでどうするの?」って不労収入を目指してる人に聞くと、
「老後を安心して暮らせるように」とか
「遊んで暮らしたい」とか、
それってお金がなくてもできることじゃないの?とわたくし思います。
また、お金があなたの老後に同じ価値があると、わたくしには到底思えない。
60年前は1ドル360円だったんだぜ!
というわけでひとつめの、不労ライフ。
お金を稼ぐ人生から、生きるスキルを身につける人生へ。
少なくとも、働かなくても稼げる、ということ自体に無理があるし、ひとりの人が潤えば、世界の誰かは貧乏になるのだから、そこいらへんまで想いを馳せてほしい、と若者を見て思いましたとさ。
浮浪者であること
定住しなくてもいいじゃない!
浮浪者というと、ホームレスに近い意味になってしまうけど、
どちらかといえば、ハウスレス。家を持たない者。
お客人の話を聞いていると、関東や東京が世界の中心部であるような話もちらほらり。
九州や田舎だったら、月1万円で住める豪邸もたくさんあるし、大体畑がついていたりするので、試しにそこに1年くらい、住んでみたらいいと思います。
西日本は物価も安いし、たとえ収入が落ちても生きる基盤は、関東圏より得やすいと思う。
ちなみに、てー庵の家賃は年間9900円。畑4枚、果樹、湧き水付き。
都会部の家賃が例えば月5万円なら、ここだと5年分、ということですね。
都会部で、年間60万円の家賃がかかるとして、家賃の差、約59万円。
時給800円で働いていたとすると、そのために必要な時間が737.5時間。
日数で言うと、92日!
家の維持のために、年間92日多く働かなくてはいけない。
そこに幸せはないぞ!
人口減少して空き家率の高くなった日本では、家にお金を払う必要がどんどんなくなっているから、現状をよく見て!
ちなみに、平均的なテレビ視聴時間は1日3時間半。
年間日数に直すと53日分。ぎゃー!
だけど、こういうことを知るためには、旅に出たり、いろんな地域に行かないとなかなかわからないから、だからこそ、浮浪ライフをすすめます。
生きててもしょうがないし、とか、生きてる意味がわからないとか、いう人もいるけれど、それって「都会部で」という前提のつく話だと、わたくし思うんです。
そりゃ、年間の4分の一を家賃のために働いて、食料とインフラのためにもっと働いて、税金払って、ってやってたら、自分の勉強も練習もできないし、哲学の深まる時間もできにくい。生きてる意味は認めたくないものにならざるを得ない。「お金を払うために」生きている、というような。
なので、学びに行くための、ふたつめのオススメ、浮浪ライフ!
Overflow – 満ちあふれたものはどこへ
不労ライフで、浮浪ライフだと、きっと世の「かくあるべし」からはみ出てしまう。
でも、それははみ出るんじゃなくて、今の社会から満ちあふれた分だと考えたい。
固定された「はみ出し部分」ではなくて、どんどん溢れ続けて変化し続ける、とめどない波及の流れ。
それは創造性というものに近いし、創造性は他人を巻き込むものだから、
満ちあふれた生きざまを、恥じることなく社会に流し続けてほしい
(= influence)。
Overflow! Be flow!
3つめの、flow life のススメ。
不労や浮浪を恥じずに、波及するこころのあり方。
おまけ:風呂バンザイ
そういうわけで、てー庵にいらっしゃったイッセイさん。
人生初の薪風呂で、風呂ーライフ。
風呂はいいですね。無条件にいい。
というわけで、3つのフロー+αを書きました。
わたくしは、完全なる労働を否定するわけではなく、多少のお金は安心感を産むし、人と人とのコミュニケートを円滑にするものだとも思います。
ただ、個人ではなく、資本主義的なものに流れて行くお金は、たくさん払わなくてもいいんじゃないか、と思っていて、そのためにどうしたらいいか、という知恵をなるべく共有したい、ということなのでした。
便利さは意味を失わせるから、
多少の不便とともに意味を見出す、これからのフローライフのススメなのでした!
- « 10/16 – 丸の内・エコッツェリアの 3*3LABOに講師でお呼ばれ。低支出かつ、ハイクオリティのライフスタイルの話をさせていただきますよ。
- » テーマは「シェア希望」丸の内講演、3*3labo「お金のかからない豊かな暮らし」満員御礼大盛況でした!
素敵な記事をありがとうございます。
共感して拝見しました。
記事中にお使いの、素敵な写真群ですが、どこかで購入されているのですか?
自分もブログをやっておりまして、ぜひ参考にさせていただきたいのですが・・
おお、ありがとうございます。
この記事に関しては当時 stock.xchng というフリーの写真素材サイトから無料で使わせてもらっているものですが、
今ではサイト名が変わり、freeimages となったようです。
http://www.freeimages.com/
写真の質や種類も変わってしまい、前より使うことは減りました。
最近はほとんどフリー素材を使わなくなりました。
(サイトのキュレーション基準を、自分の素材を使ってるかどうかで判断するところも出始めてきたため)
ご参考までに!
「」
素敵
ピアノ弾き放題☀