ディーゼル車を廃油で走らせる!水道、ガス、電気契約ナシの「てー!ハウスプロジェクト」10


ディーゼル車を廃油で走らせる!電動弁

またしても何か届いた!

というわけで、毎度毎度、何やら変わったモノの届くてー庵。

ディーゼル車を廃油で走らせる!電動弁

あきらかに海外から来た小包を、怪訝そうに見る犬林

さっそく開けてみると・・・

ディーゼル車を廃油で走らせる!電動弁

電動弁(三方)だ!
これがあれば、ディーゼル車を廃油で走らせることができる!

電動弁(三方)
3 Way T Port Electric Ball Valve

モーター制御で、異なる燃料・AとBを、電気信号ひとつで随時切り替えられる便利な弁。国内であんまり売ってない&スペックが高くないので、今回はAliexpress.com で購入。


ディーゼル車の廃油化(WVO化)、仕組みの説明

図で描くとこんな感じ。

ディーゼル車を廃油で走らせる!

わあわかりやすい!

わたくしも別に車に詳しいわけじゃないので、スバルさんに何度も質問して、だんだんわかってきた。
一個一個順を追って見てみましょ。

電動弁(三方)について

ディーゼル車を廃油で走らせる!電動弁

今回購入した電動弁には電気用の配線が3本あり、黄色は常にグラウンド(マイナスってこと)。
赤線に12Vをかけると、真横に開通、
青線に12Vをかけると、直角に開通する。

この電動弁(三方)がなぜ必要かと言うと、

廃油は粘性が高いので、いきなりエンジンに噴射するとトラブルの元となってしまう。なので、最初は軽油で始動して、エンジンを温めて、その熱で廃油を加温する。ご存知のように、食用油は温めるとサラサラになるので、噴射しやすくなるというわけ。

ディーゼル車を廃油で走らせる!電動弁

そして、わたくしも今回はじめて知ったのだけど、ディーゼル車は構造上、燃え残った燃料の「帰り」配管が必要となるために、「行き」と「帰り」の合計2個の三方弁がいるのでした。

そして、エンジン停止前も、配管内や噴射ポンプ内に廃油が残って冷えてしまっては困るので、また始動しやすいように軽油に戻す、という仕組み。納得!

廃油化、全体の流れ

ディーゼル車を廃油で走らせる!

スタート&停止直前のとき

 1.車の元のタンクから、軽油が電動弁に行く。
 2.電動弁から、軽油が噴射ポンプ&エンジンに行く。
 3.噴射ポンプで燃えなかった軽油が、車の元のタンクに帰る。

エンジンが暖まったあと

 1.廃油タンクから、廃油がヒーターフィルターに行く。
 2.ヒーターフィルター内で、ラジエーター水の熱をもらい、廃油が加温される。
 3.ヒーターフィルターから、廃油が電動弁に行く。
 4.電動弁から、廃油が噴射ポンプ&エンジンに行く。
 5.噴射ポンプで燃えなかった廃油が、車の元のタンクに帰る。

なので、今から追加するものは、大きく分けて3種。
・廃油タンク
・ヒーターフィルター(スバルさんに取り寄せてもらった)
・電動弁2個

おお、これだけで廃油化できるのか。簡単そうだ。
その他必要なものは、

・耐油耐熱ホース
・ホースバンド
・ニップル
・2回路2接点のON-ONスイッチなど

こまごまとあるけれど、車によって必要な数や長さも違うだろうし、詳細は割愛!
個人的にスイッチはオシャレポイントだと思うので、いいスイッチにした。

そして、今回のキモ、電動弁。
届いた本体の仕様を見てみると、

ディーゼル車を廃油で走らせる!電動弁

100℃以下の耐熱、耐圧1MPa、そしてなぜか電圧が9〜24V対応。本当だろうか?
注文したウェブサイトでは、12Vという表記。

まあいいか!

それと、ウェブサイトの表記だとバルブの開閉に3〜5秒かかる、ということだったんだけど、
実際は2秒くらい。これは嬉しい。

それでは、仕組みと仕様がなんとくわかったので、
とりあえずやってみよう!


いざ、廃油化!


この記事の著者

テンダー

ヨホホ研究所主宰の、泣く子も訛る社会派ヒッピー。 電気関係、ウェブ、文章表現、写真、選挙、先住民技術、などが研究対象。 2016年のテーマは、持続可能性の本を書くことと、アウトフローを極めて綺麗にすること。