のぐち英一郎の鹿児島ガイド #7 「トイレットペーパーがない!」


鹿児島市での大規模なコネ人事を追求した前回。


今日は、同じく12月議会での、ラスト1分で話題にのぼった、
鹿児島市のトイレットペーパー事情についてです。



鹿児島にはトイレットペーパーがない!

テンダー
のぐちさん、こんにちは。
12月議会では、ハラハラするような無公募人事での話がありました。

その後、残り時間の1分くらいで、
トイレと公園の話をガガガッとされていて
トイレットペーパーがない、という話ですね。公園に。



野口さん
そうなんです。
鹿児島市は公園にトイレットペーパーがありません。
テンダー
それをどうしたものか、という
水に流さないトイレ談義を。
野口さん
はい(笑)。

今回は、観光戦略という話題について、
質問の最後に、トイレットペーパーの話をしました。

というのも、先日、有機農業収穫祭というイベントを鹿児島中央駅そばのライオンズ広場でやったんです。

しかし、中央駅から近く、銅像もあり、観光客の方もよく散策されるような、手入れの入っている場所のトイレにさえ、未だにトイレットペーパーを置いていない、というのが鹿児島市なんです。

のぐち英一郎の鹿児島ガイド #7 「トイレットペーパーがない!」
このことを議会で質問したのは、今回が初ではなく、実は今までにも何度かしています。
地方都市の魅力を画一化してわかりやすくするのは、いいことばかりではないけれど、トイレとゴミ箱の使いやすさは、わかりやすく画一化してもいいですよね。

あとは街の中にベンチも増やしたい、とも常々思っていて、要は、よそからの方にも地元の方にも滞在しやすい要素を増やしていきたいんですね。


その中でも特に、トイレットペーパーの設置は大事なことだと考えています。

鹿児島市の公園で、
観光地としてトイレットペーパーを設置しているのは城山公園くらい。
なのでぜひ、街中の観光名所にはトイレットペーパーをつけてほしいと思い、今回質問しました。
テンダー
質問のときに高く掲げていたのは、鹿児島市役所のトイレットペーパーですか?
のぐち英一郎の鹿児島ガイド #7 「トイレットペーパーがない!」
野口さん
市役所本館・1階の男子トイレのものをお借りしました。

トイレットペーパーの側面にマジックで「鹿児島市」と書いてあったので、
わかりやすい、と思いまして。

前にこのことを質問したときも、
「持ち去りや、いたずら・放火のことが考えられるので、設置していない」という答えだったんですね。たしかに盗難のことは大きな問題ではある、と思います。

そう思っていると、市役所のトイレットペーパーには、「鹿児島市」と書いてあることに最近気づいたので(前は書いてなかったように思います)

トイレットペーパーに名前を書くまでして、
持ち去りをやめてほしい、と伝えようとする現状を
本会議で示したかったんです。

トイレットペーパーに名前を書くって、行くところまで行っているように思うんですね。

だから、たとえば公園のトイレットペーパーにも「鹿児島市」と書くなど、
トイレットペーパーにどういう意味があるのか考えることのできるようなお答えがあればいいな、と思って、
トイレットペーパーを資料として本会議場に持っていき、示しながら質問をしました。
テンダー
なるほど。
なぜ鹿児島市は、トイレットペーパーを公園に置かないんですか?
野口さん
理由は前から変わりません。

・いたずらに使われる、
・散らかされる
・トイレを詰まらせる
・放火の心配
・盗難の心配


が想定されるから、
公園には設置をしません、とのことです。

しかし、そういう方向に疑い出せばキリがないですよね。

これだけ観光で来てください、と宣伝を対外的にしている状況で、折り合いを付けて、うまく設置ができないものかな、と思って質問をしました。

進展があればそれでよかったのですが、
進展がなくても、
もう自分たちで勝手に置いてしまうか、という話も私の周りで出ていました。

市のスタンスを確認し、改善へのやる気がないとわかったら、勝手に設置をやってみようかと思っての質問だったんです。
テンダー
おお、すばらしい。

わたくしのよく知っている人に、
予想の斜め上をいくことを必ずやる人がいましてね、
彼は、万引きならぬ、万置きをするんですよ。

本屋さんに、自分の持っている本を置いてくる。

これはたぶんなんの犯罪でもないし、
誰も深くは困らないけど、
なんだかよくわかんないことになるイタズラをする人がいまして。
野口さん
はは
テンダー
あとは、公園のトイレに勝手に本を置いてくるという、
いらないサービスをする、ということをしていて。

面白いですよね。万置き。

それはさておき、わたくしとしては、デザイナーなので、こういう問題は、社会的なデザインで解決されていけばいい、と思っているところ。

たとえばスターバックスが、
紙コップを浪費しないためのアイデアを募ったときに、
紙コップ自体のデザインじゃなくて、お客さんの行動をデザインする、というプロジェクトが最優秀アイデアに選ばれました。

その記事は、Greenz.jpで1万シェア

マイタンブラーを持って来た人たちの、10人区切りの10人目が一杯無料になる、というアイデアです。
自分以外の他者へのサービスを、みんなで協力して提供する、というとてもすばらしい視点のアイデアでした。

実際に、それでどの程度浪費が減るかはわからないけれど、良いアイデアには、革新的な面白いことに与(くみ)できる面白さがあると思うんですね。

それのトイレットペーパー版というのは十分考えられると思いました。
野口さん
面白いですね。
テンダー
あとは、市販のトイレットペーパーホルダーも鍵付き、とか、
とても大きくて鞄に入れて持って帰れない大きさのトイレットペーパーとか、
そういうのは架設方法を変えるからお金もかかるし、
結局、提供側の発想で、そこに関わる人が賢くならない。

つまりは、これは複合的な問題ですよね。
公園利用者のモラルと、お金と、作業量と。

うーん。
逆に、トイレットペーパーのないトイレで用を足す人って、どのくらいいらっしゃるんですか?
野口さん
そこは調べないとですね。
テンダー
もし、そういう人が多いのであれば、
ティッシュを使った方が詰まりますよね。
水に溶けないから。葉っぱとかも。
野口さん
はい。
ティッシュを流すな、とは書いてありますけど、
現実としては、困っている人は、ティッシュを使って流すでしょうし、
トイレ自体が流せるスペックにしてあると思います。

そうでないと、その都度トラブルが起きますから。

そのために、水も余分に使うと思いますけれど。
テンダー
お。
今、考えついたのは、

すごく、トイレットペーパーがくさい。
野口さん
トイレットペーパーがくさい?
テンダー
くさい。

その場でお尻を拭くなら許容できるけど、
鞄に入れるにはくさいトイレットペーパー

どうですか!
野口さん
あはは
テンダー
持ち帰りたくないトイレットペーパーだったらいいんじゃないですか?
野口さん
(笑)
アンモニアの匂いがする、とか
おもしろいですね。
テンダー
アイデアコンペしたいですよね。
野口さん
そうですね。
テンダー
トイレットペーパーコンペ。
野口さん
たとえば、川辺の公園にも、海外製のかっこいい、
持って帰れないような、大きなガシっとしたホルダーがあるそうなんです。
鹿児島市も、そういうかっこいいのに最初からできれば良かったんですけど、
今から変えるとなると、お金がたくさんかかりますよね。

私が今、一番いいと思ってるのは、
今あるホルダーをそのまま使う方法です。

みんなで、みんなの公園のトイレットペーパーだから、持って帰るはナシだよね、
ということをいちいち言わなくても、

持ち帰りたくないトイレットペーパーでもアリですし、
アイデアかデザインかで、そこを示すことができれば、とてもいいな、と思っています。

それがどこかで成功すれば、それは市内中に広がることになりますし。
テンダー
むしろ、全国的に広がりますよね。
野口さん
ああ、全国的にできますね。
そういう、とっかかりにもなりますよね。
テンダー
たとえば、そういうコンペのようなものをすること自体も、鹿児島市役所の人は腰が重いんですか?
野口さん
うーん。

課長さんに「勝手に置きはじめてみよう」という話を
どうお考えになりますか?と尋ねてみたら、
置かれる分には、どうぞ、とのことでした。

「当局が特に預かり知るところではありません」と言われました。
テンダー
それは、、、もうやりたい放題ですね!

実は、トイレ系のデザインって、かなり深まっている、というか
たとえば男性用のトイレ、酔っぱらっていたりすると、小用のときに、便器を外すんですよね
それを解決するためのデザインというのは、
温度で色が変わる塗料を便器に塗ったんですよ。
(実際にこのトイレが実在しているのか定かではないらしい)

thermo_urinal
そうすると、尿が当たると、体温で暖かいから、色が変わって面白くて、そこに当てたくなる。

あとは的が書いてある、とか。
野口さん
的は見たことありますね
テンダー
だから、とても人間はあさはかだけど、観点としては面白いな、と。
あとは、そもそも水洗トイレでいいのかな?とわたくしは思いますが。
野口さん
なるほど、そこもひとつですね。
テンダー
というのも、わたくしの住むてー庵のおがくずトイレが本当に快適で。

ふつうは、水洗トイレを一回流すのに、小で4L、大で15Lくらいの水を使ってます
最新モデルは大でも4Lくらいらしいですが、どこにでもあるわけでもなさそうな。

トイレの水洗量で議員を辞めた人もいますよね。
トイレの水使用量によって、居住実態が証明できなくて。
野口さん
はいはい。
女性の議員さんでしたよね。
テンダー
それを避けるためにもおがくずトイレは必要だな、と
思っているんですけれど。水も使わず、微生物が分解するだけ
野口さん
そういうこともありましたねえ。
テンダー
もしくは、紙を使わないってのも解決方法かな、と思っていて、

砂漠はサンドウォッシュ(砂漠の砂は無菌なので、砂で拭く)ですし、わたくしは、日本はウォーターウォッシュでいいと思っています。

というのも、知り合いのライターさんが、
タスマニアの森林のほとんどが日本に輸入されて、トイレットペーパーやティッシュになっちゃうから、それに反対するために、「指と水でお尻を洗う」と言ってペットボトルを持ち歩いているお姉さんがいたんですね。

その人に会って、「いやあ、そこまではなぁ」と思っていたんですけど、
旅をしていると、意外と紙のない環境って多いので、
紙を使わないことに慣れていた方が機動性が高いんです。

で、フィンガー&ウォーターウォッシュを自分でもやるようになったら
とても快適。合理的だし。

そうなると、左手を人に触れるときは使わなくなるし、
つまりはインドの不浄の手、みたいになり、
納得のいく世界史になりますね。

紙を使わないというのは、すべてを解決するブレイクスルーかな、と。世界史の勉強にもなる。
野口さん
そうですね。

公園にどこまでその発想を持っていくか、というのは考えどころですけれど。

ただ、山の中のトイレはバイオトイレだったりしますし、
そこは公園も見習うべきポイントだな、と思います。


市政の観点からは、
「盗難とイタズラと放火が心配だからやりません」と考えざるを得ないような社会が残念、という考えを私は持っています。

トイレのことくらいは信頼したい。
公園のトイレットペーパーだから、
自分が使いたいときになかったら困るのだから、
持って帰るのもお互いさまと思って待ってくださいよ、と思います。

放火などは論外なんですけど、
それでも起こるかもな、ということを市役所の人は考えています。

仮に私たちが勝手に置いてみたときに、
なにか残念なことが起こった。

だから、やっぱり今の状況にそのまま置くだけじゃ、いい解決にならないね、という経験ができたなら、
そこからまた考えればいいですよね。

役所の担当の方たちだけで考えて「やりません」ではなくて、暮らしに根ざすようなことは、使う人たちも一緒に考えて、より良い解決策を提案する、あるいは予算をつけてもらう。
そういうことにつなげたいと思うんです。
テンダー
ひらめいた!
野口さん
何ですか?
テンダー
あきらかに、トイレットペーパーに、それだとわかる色がついていたらいい。

全体が真っ赤とか、真っ青とか、
だから、鞄とか家にあったら、
「ああ、この人盗んで来たんだな」ってわかればいい。

紙の色が薄いのは、糞便が拭けてるかの確認用なんだけど、そこの快適さを公園のトイレに求めなくていいわけで、

むしろ盗難されないほうが要素としては重要なので、
あきらかな色をつける。

これ、解決ですよね?
野口さん
あはは。
たまに派手なの、売ってたりはするよね?
テンダー
うーん、でも、必ず鹿児島の公園はこの色、っていうのが決まってれば、
いいですよね。

ロールに、極太ゴシック体で「鹿児島市」って
ずーっと書いてある。

のぐち英一郎の鹿児島ガイド #7 「トイレットペーパーがない!」
そこに泥ならぬ、アレを塗る、っていう現代アート。
野口さん
なかなかいいですね!
お土産になりますよね。
テンダー
いいじゃないですか、会社作りましょう!
解決しちゃったな、どうしよう。

合わせて臭ければいいですよね。
間違いない。
野口さん
それは間違いないね。
テンダー
ああ、でもお土産だったら、家にあるのが正当化されちゃうか。

まあでも、名物になって、お土産的にもって帰る人が増えても困りますなぁ。
野口さん
ああそうか。
テンダー
あとは、わたくし思うのは、
本当に鼻炎だったり、花粉症で困ってる人が持ってくのであれば、それは社会扶助的には妥当なお金の使われ方の一部と見てもいいんじゃないかな、と思います。
野口さん
そうですね。
テンダー
こういうことも、なるべくいろんな人を交えて、
話したい話題ですね。
野口さん
そうですね。
このことは、面白く解決したいですね。
テンダー
うーん。
まだ何か出そうだ。
(トイレだけに)
野口さん
何かこのプロジェクトにいい名前を!
テンダー
そうですね。
プロジェクト化しましょうか。

じゃあ、トイレットペーパーが出来たら、
とりあえず万置きをして、
フィードバックを見て。
野口さん
そうですね。
テンダー
あとは桜島の灰とか使いたいですよね。
ざらざらして、一回お尻を拭くなら許容できるけど、
家で慢性的に使いたくはない、という拭き心地。

野口さん
あははは
テンダー
うん、基本は不快であることですよ。
そのトイレットペーパーが。
野口さん
それは考えたことのないポイントですね。
その不快さの度合いが問われる?
テンダー
うんうん。
野口さん
追ってまた、
たのしい続報を。
テンダー
せっかくですからこういうの、ウェブで公募したりしますか?
野口さん
したいですね。
テンダー
じゃあお問合せ先に。

のぐち英一郎のトイレットペーパーコンペ

野口英一郎の独断と偏見で、良いと思われるものが採用されます。
応募は こちらから!


野口さん
トイレットペーパーコンペ、ぜひぜひお気軽にご応募ください!

また、
2014年、3/4(火)、10:00から、鹿児島市役所・本会議場にて野口英一郎の個人質問です。お誘い合わせの上、社会科見学にもぜひどうぞ!






野口英一郎
鹿児島市議。2000年に 28歳で初当選。以来4期当選、現在にいたる。
なかなかわかりづらい政治の話を、議員だからこそ知りうる内情も混ぜて、わかりやすく解説します。
趣味は、水泳と読書と料理(片付けは苦手)。
entaku.info




のぐち英一郎の鹿児島ガイド バックナンバー






この記事の著者

テンダー

ヨホホ研究所主宰の、泣く子も訛る社会派ヒッピー。 電気関係、ウェブ、文章表現、写真、選挙、先住民技術、などが研究対象。 2016年のテーマは、持続可能性の本を書くことと、アウトフローを極めて綺麗にすること。