3000円で囲炉裏ができた。水道、ガス、電気契約ナシの「てー!ハウスプロジェクト」07


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囲炉裏っていいよね!
どこがいいかって聞かれても困るけど、

暖かいし、調理できるし、いろりろあるじゃん!

というわけで、てー庵引っ越しに関して、実は最大のテーマだった囲炉裏

囲炉裏があれば火種をキープしやすくなるし、床下も乾くし、家全体の寿命も延びそうだし、鼻の穴真っ黒になるし、いいこといっぱい。

ところがどっこい、相撲はどすこい、
何を隠そうわたくし、直線を引くとか、垂直を出すとか、
大工仕事はとっても苦手。

だって自然界に直線なんてないじゃない(いいわけ)。

なんにせよ、
木材をまっすぐ切るとか、セメントを塗るのとか、あまりのできなさに、
もうどうしていいかわかんなくてパニックに陥ってアルパカみたいになります。

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(どうもこんにちは)

まあ、そうは言ってても一向に囲炉裏はできないので、

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床を切った。

一生懸命張ったコンパネをざくざく切る。

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床下は、塚(つか) → 大引(おおびき) → 根太(ねだ)の順番に木材がのっかってる。
最初は、囲炉裏を部屋の真ん中に持ってきたいし、大引を切っちゃうつもりでいたんだけど、複数の建築関係者さんから

「それだけはダメー!」という お中元 忠言をいただきまして、

考えに考えた末、大引からぎりぎりずらして、根太を2本切ることに。

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そうなると、根太がブラブラ不安定になるので、塚を足し(いろりろあって計4本足した)、結果的に位置がずれるので、畳まで切らなくてはいけなくなる。畳はもらいものだからまあいいけど、もったいないことうけあい。
それに畳を切るって背徳的な感じがするしさ。( ← 窓ガラスを割るに近い感覚)

そして、コンクリブロックで土台を作り、
ツバルの遠藤さんからもらった炉縁(ろぶち)の石をガガガっとはめて、木で枠を作って完成!

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いい感じ!
これまた遠藤さんからもらった自在鈎が風情に侘び寂びを足しますな。

後半の作業のあまりの大変さに、写真を撮る余裕がなくて、はしょっちゃったけど、コンクリブロックをセメントでくっつけるために、全部ブロックを一回洗い、敷居を越えて床下に降ろし×20回!とかの繰り返しで、それはもう大変でした(そして左官が下手なので崩れた)。できることならもうやりたくなーい。

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うおー!いいね!
というわけで、一人暮らしなのにムダに6人前くらいの味噌汁を作ってみた。だって鍋がでかいんだもん。

木の枠は、銘木みたいなのを使おうかとも思ったけど、他がボロボロな家だから、
「バッグだけルイヴィトン状態」になるなぁ、と思って廃材の杉板を使った。とても気にいってる。

ついでに透湿防水シートと発泡スチロール板で床下断熱もした。

とても快適だし、暖かくて毎食後眠くなるのだけど、
初日は火を焚き過ぎて、なんとヤニクラ(※)した。
(※ 強すぎるタバコを吸うとクラクラすること)

うーん、換気もちゃんと考えなくては。
すき間だらけだから一酸化中毒にならんだろうと、タカを括っていたけど、クラクラするもんなんですね。

そして!

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囲炉裏用のゴトクを探しに行った近所の骨董屋で売ってもらった足踏みミシンの台(¥3000)。

というわけで次なる製作物は、

発電デスクだ!

つづく。


てー!ハウスプロジェクト、今までの過程

この記事の著者

テンダー

ヨホホ研究所主宰の、泣く子も訛る社会派ヒッピー。 電気関係、ウェブ、文章表現、写真、選挙、先住民技術、などが研究対象。 2016年のテーマは、持続可能性の本を書くことと、アウトフローを極めて綺麗にすること。

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